そもそもHSPって何?

こんにちは。心理セラピストの二兎(したながうさぎ)です。

このサイトで恐らく今後何度も出てくる言葉HSP(エイチ・エス・ピー)

最近は少しづつ知られてきたものの、HSP本人以外にはまだ馴染みがない言葉かもしれません。

HSPご本人以外の方がこの言葉に触れると…

「HSPって何?なんとなく聞いたことはあるけど」

「繊細さん?繊細って具体的にどういう事?」

まだまだ「何それ?」という方が多いのが現状です。

今日は、「そもそもHSPとは何なのか?」をやさしく紹介したいと思います。

「自分ももしかしたらそうかも…?」

「うちの子、繊細かも」

「私の彼、すごく傷つきやすい、もしかしてHSP?」

そんな皆さまにとって少しでも良好な人間関係のヒントになれば嬉しいです。

HSPとは「とても敏感な人」のこと

HSPは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、とても感受性が強く、刺激に敏感な気質を持った人のことをいいます。

アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された概念で、その人が生まれ持った「気質」「感じ方の特徴」です。

人口の15〜20%、約5人に1人がHSPだとされており、決して珍しい存在ではありません。

ですが、まだあまり理解されていないため、「生きづらさ」や「誤解」につながることも少なくありません。

多くのHSPが感じる代表的な特徴5つ

人の気分や感情を敏感に察知する
・相手の声のトーン、表情、ちょっとした間で「怒ってる?疲れてる?」と察してしまう。
・感情が伝染しやすく、人の機嫌に左右されやすい。

音・光・匂いなど、外からの刺激に敏感
・例えば、蛍光灯の音、香水、騒音などが気になって集中できなくなる。
・「なんでそんなことで?」と不思議がられても、本人には大きなストレス。

忙しい場所・人混みで疲れやすい
・学校、ショッピングモール、駅、オフィスなど人が多くざわざわした環境が苦手。
・外出後はぐったりして、ひとりで回復する時間が必要。

深く考えすぎる(思考が止まらない)
・ちょっとしたことでも、「あれでよかったかな」「あの言い方、まずかったかも」と
ぐるぐる思考、反省会が始まる。
・人間関係や将来のことも、過剰に分析・想像する。

芸術や物語に深く感動しやすい
・絵画や映画、音楽、詩、小説などに触れたとき、人一倍心を揺さぶられる傾向がある。
・何気ないメロディーや言葉のひとつに、涙が出るほど感動したり、長く心に残る。
・「表面的な情報」よりも「奥にある感情」や「作品の意図」にまで深く共鳴する感性。

※特徴はとてもたくさんあり、これはほんの一部です。強く当てはまるもの、さほど当てはまらないもの、個人差があります。

私自身の体験:「自分で自分がわからない」

私も幼い頃から、人混みで疲れやすく、車酔い、映画酔いをし、友達や大人の顔色を気にしていました。

特に人の機嫌は気にしないようにしても勝手に感じてしまうのです。

気が利かないのに気は使う…。心と頭はいつもフル稼働していました。

考えすぎて何でもワンテンポ遅れるし、いつも無駄に疲れています。

「自分はなんでこんなに要領が悪いんだろう」「普通にできない」

と悩んでいました。

そして心を刺激する多くのものを、「気付いても気付かぬ振り」をすることで自分を守ろうとしました。

感受性にフタをするという事です。当然、心の声も無視していました。

HSPを知る事の意味

HSPを知ることは、自分自身を「受け入れる」ための第一歩になります。

そしてもしあなたの身近にHSPの人がいたら、その人の繊細さや反応に「そういう気質なんだな」という視点を持つだけで、関係性はぐっと楽に変わります。

私の両親は幼少の私を理解できず、「なんでこの子は…」と悩んでいましたし、

私は「話してもわかってもらえない」と諦めて、いつの間にか心を閉ざしていました。

これでは心の距離はどんどん遠くなってしまいます。

親にとって、我が子が学校で上手く立ち回れていない姿を見るのは、

もどかしく辛いものだと思います。

「どうしてもっと要領よく出来ないの?」

我が子への心配は怒りに変わることもあります。

時には本人以上に苦しい事かもしれません。

繊細さとは“弱さ”ではなく、深い共感力や美しい感性です。

しかし社会に出た時、その特質は裏目に出ることが多く、感受性の強さは生き辛さに繋がってしまいます。

そして(これは主に私の事ですが)その特質を「弱点」と思い、隠そうとするので、HSP同士が出会えないという悪循環を引き起こしてしまいます。

ますます共感し合える人が周りにいなくなるのです。

「知ろうとする」ことが癒しへの一歩

HSPは、治したり消したりするものではありません。

「そういうものなんだ」と、理由が見えれば心が軽くなるのを感じられると思います。

HSPは本人が生きづらさを抱えがちですが、それ以上にHSPの子どもを持つ親、HSPのパートナ

と暮らす人など、周囲の人にとっても「わからない」が苦しみになります。

私は両親を悩ませてしまいましたが、

「もしこの特質を知っていれば、もう少しお互いに心に余裕を持てたかも」と思います。

もし今、あなたが自分自身をうまく説明できずにいたり、

誰にもわかってもらえないような気持ちを抱えていたとしたら―

もしくは思い当たる身近な人…(子、親、パートナーや友人)がいるとすれば…。

「知る」ことが癒しへの小さな一歩。

HSPは天からもらったプレゼント

今ではHSPは、生まれる前に天から持たせてもらったプレゼントだと思っています。

随分苦労させられましたけど。

HSPは本人が使い方を知らないとネガティブ面に意識が向きますが、

使いこなすと特殊能力になるという一面も持っています。

(…という私はまだまだ使いこなせていません。日々振り回されています…)

諸刃の剣のような繊細な能力

それはあなただけの唯一無二の宝物

「せめて使い方を教えてください…」

面倒なものを授けてくれたな…と思いつつも

それを使いこなせる器であるという、天からの信頼の現れなのでしょう。

面倒で不器用な部分でさえ、何かの役に立つのではないでしょうか?

そう、きっと何かの…。

生き辛さを抱えているHSPさん、そして

そんなHSPさんの様子に心を痛めているご家族や身近な方の心が軽くなりますように。

「自分が嫌い」から「プレゼントだったんだ」と喜びに変えられたらいいなと思います。

皆にとって生きやすい、やさしい世界が拡がりますように。

今日は、超基本的な「HSPについて」でした。

では、またの「時間」で♪

二兎(したながうさぎ)

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~お試しカウンセリングはこんな方におすすめ~

✔ 自分のことがよくわからず、モヤモヤしている

✔ 気を遣いすぎて疲れてしまうことが多い

✔ 周りと同じようにできない自分を責めてしまう

✔ 人間関係がうまくいかず、距離の取り方に悩んでいる

✔ 子どもや親、パートナー、友人など人間関係に疲れる

✔ 何かの予定があると数日前から落ち着かない

✔ HSPかもしれないけれど、よくわからない

✔ 誰かと気持ちを共有したいけど、話せる人がいない

✔ 自分の繊細さを“弱さ”ではなく“個性”として好きになりたい

※カウンセリングは診断や治療を目的としたものではございません。